新規が選ぶV6 LIVE TOUR 2015 -SINCE 1995 ~ FOREVER- BEST SONG
気づいたら、書きたいことが盛りだくさんなのにこんなに時間が経っておりました…。
その間に無事にファンクラブにも入会し、待ちに待ったDVDも迎え入れ、私を構成するものの一つとしてV6が着々と比率を高めているこの頃。
なんなんだ、この中毒性。
もともと熱したが最後、追及してしまう性格ゆえに知れば知るほどに新しい6人に心を掴まされている。
きっと、そんな新規さんが全国に何人もいるんだろうなぁ。
今回の20周年を記念するLIVE 「V6 LIVE TOUR 2015 -SINCE 1995 ~ FOREVER- 」をA版、B版と購入し、一通り見て、さらに寝る前や朝に1曲だけ見ているのだが、見るほどにそれぞれの曲に対しての印象が深まっている。
…深まっている、なんて言ってみたが、愛着がわくという言葉の方がしっくりくる。
私は、本当に本当のド新規。
知ってる中で最新の曲を聞かれたら、「Darling」と答えていただろうレベル。
曲を聞いたら、「グッデイ!!」と「HONEY BEAT」が分かるかな?という程度だ。
「Darling」が発売された2003年は高校生になっていて、部活もあったため学校へ行こう!も見なくなっていた時期。
それ以前のシングル曲は大体曲名と曲が結びついていたけれど、2003年以降は全くといっていいほどV6にふれていなかったためにほとんどのシングル曲は知らなかった。
能動的にはもちろん、その後の6人での活動が減少していったために受動的にもそうだ。
…あ。
「Sexy. Honey. Bunny!」と「バリバリBUDDY!」についてはネットで知り、衝撃を受けた一人でもある。
なかなかのパンチ力だったと思う。
そんな新規が、DVDに収録された11/1のセットリストでBEST SONGを自己満足で5曲決めてみた。
これまで長年に渡ってファンでいらっしゃって、今の私が知らない6人のエピソードをご存知の方も多くいるだろう。
この曲がランクイン?と思われるかもしれない。
これは全くの主観でしかないし自己満足でのランキングになるので、一人の新規ファンがこんな視点で20周年のLIVEを受け止めたのかと思っていただけたら嬉しい。
ちなみに、これは曲そのもの・演出・メンバーの表情など全てを含めて、「映像として」見たBEST SONGだ。
5位:Honey
トニセン…素敵。
すごく雑かつ端的すぎる言葉で申し訳ないけれども、本当に初めて見た時にこう思った。
恥ずかしながらトニセンの曲を全く知らなかったのだが、この曲には参った。
すごく分かりやすくストレートな歌詞と明るい曲調が、力強い井ノ原さんの声・優しい長野さんの声・伸びやかな坂本さんの声で歌われるとこんなにも大人な一曲になるのかと驚いた。
カミセンが歌うと、きっと可愛らしい印象の曲になるだろう。
それもそれで聞いてみたいが、この曲調を大人な印象に仕上げるのはトニセンならではの魅力だ。
そして、やっぱりこの3人、スタイルがいい。
いや、知ってましたけども!
サビでの3人がスタイリッシュすぎて驚いた。
サビの振り付けも歌詞とリンクしていて、さりげないのがいい。
「言葉があるよ」のところの叫ぶ仕草が私のツボにググッときた。
これまでの私には、正直トニセンの魅力は分からなかった。
20周年でようやく分かったのが悔しい。
この3人だから歳の離れたカミセンとやってこれたんだなぁ。
少し不器用だけれど誰よりも一生懸命な坂本さん、とにかく優しい長野さん、先陣を切りながら明るくパイプ役となった井ノ原さん。
親であり兄であり先輩でありメンバーである3人。
すごく難しい立場だったろうけど、この曲から垣間見えた大人で優しい佇まいが6人の歯車を上手く回してきたのだろう。
トニセンの魅力をみせつけてくれた一曲ということで、まずはランクイン。
4位:出せない手紙
これは映像と歌詞がリンクして生まれた、泣ける一曲だった。
浜辺でデビューから1年も経たない初々しい6人が、まさに手紙を読んでいる映像。
きっと、誰も20年後も6人でいるとは思ってもいなかっただろう。
どこか素人っぽさが抜け切れなくて、V6というグループにまだ愛着をもてるまでに至らなくて、目の前のことをただこなしていくことに精一杯な10代と20代の彼ら。
そんな自分たちを見守ってからの、「出せない手紙」。
この曲は、リリース当時に驚いた記憶がある。
ジャニーズがこんなに正統派なバラードを歌うの!?と。
恋愛が前面に押し出された歌詞でもなく、人と人との繋がり、出会いと別れが描かれた歌詞は中学生の私には少し難しく、歌詞の意味を理解することは出来なかった。
大人になった今、この曲はすごく胸に刺さる。
どこかに幼少の私が、小学生の私が、中学生の私が、高校生の私が、大学生の私が、無邪気にいるんじゃないかと想像すると、あの頃の思いをどこに置いてきてしまったんだろうと考えてやまない。
他の大人たちと同じようにはなりたくないと思っていたけど、今の私はその「他の大人たち」の一人だ。
恋愛にも読み替えられる歌詞だけれど、私には自分自身や友人同士の歌詞に感じられる。
アンジェラアキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」に似た印象がある。
6人は、昔の自分たちを見て、そしてこの曲を歌って、何を感じただろう。
何も感じなかったのかもしれないが、でも間違いなく当時の自分にはないものを得て、当時の自分にあったものをどこかに置いてきたのではないか。
想像の域を超えないけれども、自身と他の5人との関係性の昔と今を振り返りながら、当時の自分たちからの手紙を彼らは歌い上げた瞬間だったのではと感じた。
俺らはこんなだけど、今のお前らはどうなの?と。
3位:MADE IN JAPAN
坂本さんの掛け声から、歌い終わるまで、終始楽しそう。
いや、楽しいんだろうな。
「MUSIC FOR THE PEOPLE」とも迷ったが、6人だけでの構図という観点でこちらがランクイン。
初めて見た時は、いきなりの坂本さんの覚醒にそれこそ「!?ど、どうした!!??」と思わず巻き戻してしまったのだけれども。笑
イントロからセットするまでの6人の笑顔が、なにより会場の雰囲気と6人の空気を楽しんでいるのが伝わる。
バリバリのユーロビートを踊る30代と40代。
それが全然古臭くないから不思議だ。
むしろ、坂本さんのラップは磨きがかかっているのでは?
そして、やっぱり間奏だろう。
もちろん私はこの坂本さんが森田さんを頭の上で回すというアクロバット伝説を知らなかった。
懐かしの、ファン待望の、という感覚を悔しいけれども全く感じることは出来ない。
それでも6人の笑顔と会場の雰囲気だけでも、それを少し分けてもらえた。
当時のアクロバットを今でもこなしてみせる坂本さんと森田さん。
衝突しながらも、尊敬し合い、理解し合うことで辿り着いた2人の今の関係。
同じアクロバットでも、互いに感じている思いは当時と全く違うだろうし、見守ったメンバーもファンもすごく温かかった。
回しの座はこれからも誰にも譲らないでいてほしい。
2位:~此処から~
1位の曲と本当に迷った。
こんなに自分たちグループのことを、過去を、今を、未来を歌ったアーティストはいるのだろうか。
驚くほどに飾らない言葉で紡がれている歌詞の連なりは、6人から出た言葉だからこそ意味がある。
ビールの泡みたいに僕等消えてしまうことだって出来たのに
こんな言葉、他人からはきっと出せない。
そして、これを6人が歌うから意味がある。
他の誰かがカバーしても何も意味がなくて、歌うのが彼らであって始めて意味を持ち完成する曲だ。
画面に映し出されるメンバーそれぞれの若かりし頃。
私が小学生の頃に見慣れていた彼らだ。
そんなメンバーを愛しそうに眺める三宅さん。
他のメンバーが歌っていれば同じように口ずさみ、立ち上がってからは画面に映るメンバーを見つめる。
あぁ、本当に6人が好きなんだ、この人は。
【三宅健】でいられる場所なんだろう。
誰よりも目をキラキラさせながら、歌う姿が儚くて、でも力強い。
それぞれの歌っている時の目線が、何かを確かめながら少し俯き加減であり、そして最後は前を向いている。
此処までの足跡を確かめ、確かに横にいるメンバーを感じている。
そして、また歩幅の合わない6人それぞれの歩みで、いつもの調子で歩き出すのだろう。
6人にしか分からない曲への想いがあって、それはきっとどんなファンでも分かち合うことの出来ないものだ。
それでいいのだ。
6人が共有している想いがあって、それを歌にしてファンの前で歌う。
20年を迎えてそれが出来る。
しかも、与えられた歌詞ではなくて、与えられたメロディではなくて、自分たちの歌詞とメロディで。
最高じゃないか。
言い逃げになってしまうが、上の言葉が私の感じた全てだ。
1位:HELLO
歌詞はもちろん好きだし、穏やかなメロディもなんとも切なくて好きだ。
でも、1位に選んだ理由はそれではない。
曲だけで言うなら、きっと「~此処から~」になった。
これは映像で見たからこその1位。
メンバーの表情。
仕草。
これに尽きる。
会場の隅々まで、ファンの顔を見ながら歌い続ける6人。
こんなに丁寧で愛に溢れたアンコールを、私は経験したことがないし見たこともなかった。
三宅さんの溢れそうな目元の涙。
そして、サビに入る直前。
一人、ステージの脇にしゃがみメッセージリボンを手に取る姿。
正直、ここまでは想像できた。
でも、それだけじゃなかった。
1番のサビで両手でマイクを持ちながら歌う森田さん。
訴えかけるような、届け、届けないと、というような、そんな表情。
2番の歌い始め、初めて見る井ノ原さんの泣きそうな顔。
優しい笑顔だけれど溢れそうな涙を堪えるように歌いながら、それでもピースをする姿。
とにかく優しく、本当に優しく歌う長野さん。
間奏でのアップが本当に本当に、充実した表情。
スタンドまで向かう坂本さん。
最後の最後まであんなに近くまで出向き、なんて丁寧なんだろう。
そして、V6であり続けることに悩み続けていた岡田さん。
手を振って、敬礼もして、曲の終盤近くで少しおどけて手を振る。
全力で楽しんだ20周年のラストに穏やかな表情の彼を見ることができた。
彼らの見たことのない表情は、この曲だからこそ見られたものだろう。
どんな時も歌い続けてきたこれまで。
そして、歌い続けるこれから。
聞こえていますか、届いていますかと問いかける彼らの聞かせてくれるであろう、届けてくれるだろう言葉の数々が待ち遠しい。
これだけで、私の中では文句なしの1位だ。
20周年という節目にファンになれて嬉しい反面、やはりもっと早くにファンになっていたかった。
そうすればもっと違う視点で、20周年の彼らを見守れただろう。
それが正直な気持ちだ。
ただ、言えることは20周年の彼らを見守ることができたのは、これまで彼らを見続けてきたファンの方々のおかげだということ。
本当に、心から、ありがとうと言いたい。
6人を応援し続けてくれて、ありがとうございます。
20年間、ずっと応援し続けている方。
一度離れ、また6人を見続けようと戻った方。
そして、6人から離れた方。
色々な方の応援があって、20周年を迎えた彼らを見ることが出来た。
6人におめでとう、ありがとうと伝えたい。
そして、ファンの方にもありがとうと伝えたい。
新規の私に、そう思わせてくれたこの20周年LIVEは愛に溢れていた。